ラジオNIKKEI「きらっと輝くスター企業発見」ダイジェスト

【8月29日オンエア分番組ダイジェスト】

株式会社デジタルハーツ(マザーズ3620)



ゲスト:株式会社デジタルハーツ(マザーズ3620)宮沢 栄一社長

司会進行:渡辺タカコ

「デバッグ」のプロフェショナル集団

御社は、どんな事業を展開されていますか?
デバッグと言いまして、ソフトウェア等のプログラムのミス(バグ)を見付けるサービスを行っております。専門用語では、バグを見付けて直すまでの工程をデバッグと呼びますが、私どもはまだ言葉がないものですから見付ける専門のところをデバッグと呼ばせて頂いております。ソフトウェアを検証させて頂いて、発売前に不具合を見付けてご報告させて頂くことを繰り返しながら発売日までより製品の完成度を高めていきます。

デバッグとは


具体的に顧客としてはどんなところですか?
ゲーム業界やモバイル業界、パチンコ・パチスロ業界、家電業界でサービスを展開させて頂いております。


御社に検証やデバッグを依頼している企業は、何社ですか?
2008年3月末で398社ございます。私どもは、ゲームのデバッグから始めましたので、そのうちの244社は、ゲームメーカーです。日本のゲーム協会と言われるCESA(社団法人コンピュータエンターテインメント協会)の正会員と準会員で177社あるのですが、私どもの取引社数は、協会を上回る形で皆様にご支持頂いてお仕事をさせて頂いております。


売上構成は、ゲームが一番多いですか?
約6割がゲームの売上になっていますが、残りの2割弱ずつがモバイルとパチンコ・パチスロになっています。


御社は、2001年に杉並区で創立されましたが、何が急成長のきっかけとなりましたか?
一つ大きかったのは時代だったと思います。ゲームやデジタル機器は、色々な製品が出て来て、技術はどんどん高まっていきました。しかし、品質管理のノウハウはどうしても後追いになってしまいますので、それをメーカーだけが持っていることはかなりの負担だと思います。それを専門的にやる企業が必要だったのではないかと思います。

また、2001年にマイクロソフト社のXboxというゲームが発売されましたが、その時に品質の管理のコンペがあり、私どもはまだ創業4ヶ月でしたが技術を認めて任せて頂いたことがもう一つの大きなきっかけだったのではないかと思います。


なぜ上場しようと思ったのでしょうか?
社員と話し合い、最終的には「正しい会社でありたい」ということでした。新たに株主を迎えて外からの目も入れて正しい会社であり続けなくてはいけないと思い、上場を決断しました。


御社の強みは何ですか?
私どもは、実績でデータベースとして不具合の事例を22万件持っております。この情報からあらゆるソフトウェアや製品に対して応用が利くことはかなりの強みだと思っております。

また取引者数も398社ございますので、この実績も大きいのではないかと思います。製品のバージョン1が2になる時に1作目の情報を私どもが持っておりますので、より効率の良いデバッグを発売までの限られた時間の中にベストエフォートでどれだけバグを見付けられるかが勝負となっております。


発売前の情報を持っていらっしゃると思いますが、セキュリティ面での強みは何かありますか?
2つ目として厳格なセキュリティ体制を維持していることも大きいと思います。創業からアウトソーシングして頂くということは、情報漏洩を一番注意しなくてはいけないところで、数々のハード的なセキュリティを施行してきています。例えば、私どものオフィスの中には、シュレッダーやゴミ箱はありません。全て専用のダストボックスがありまして、それを完全に溶かすまでウェブで追跡できるようになっています。また一つ特徴的な例では、現在2,500人の作業者の皆様がいらっしゃいますが、全員に身元保証人を付けて頂いております。その結果、創業して以来7年間で私どもは、情報漏洩は1件もございません。


業績について伺います。8月4日に第1四半期決算を発表されました。売上高は、6億8,900万円、営業利益1億200万円、経常利益1億300万円、純利益5,700万円となりました。この第1四半期の結果についてはいかがですか?

平成21年3月期第1四半期決算

私どもが予想していた以上に好調に業績を伸ばすことが出来まして、コンシューマーゲームではやっと私どもが認知されてきて、段々と私どもに任せて頂く比率が多くなってきました。その伸びと上場をしたことによって色々なメーカーが私どもの存在に気付いて頂き、新規のお客様からのお問合せが増えています。


通期の見通しは、売上高31億円(前年同期比30.7%増)、営業利益4億7,100万円(同40.4%増)、経常利益4億7,300万円(同48.2%増)、当期純利益2億5,000万円(同47.6%増)を見込んでいます。通期を通しても好調な見通しですね。
お陰様で色々な皆様に支えられて、まだデバッグ・品質管理のアウトソーシング化の流れは始まったばかりです。この流れは加速してくると思っていますし、「メーカーは作る専門、私どもは見付ける専門」としてより良い製品を作っていきたいという思いは共通として持っていますので、私どもの業績も大きく成長できるのではないかと思っております。


今後の戦略としては、どこを拡充していかれますか?
私どもは、モバイルと家電ではまだ始めたばかりでございますので、この分野の不具合や品質管理で私どもが活躍できる場所が多くあると思っております。また、ゲームやパチンコ・パチスロでは、アウトソーシング化をどんどん促進していきたいと思っています。


御社のホームページにアクセスするとfuguai.comというページがありますね。f
uguai.comについて少しご説明頂けますか?
次の私どもの施策としては、このfuguai.comが一番大きいと思っております。一言でいいますとこのfuguai.comは、「民間による民間の消費者センター」です。真正面から不具合に取り組んでいるメーカーは多いのですが、なかなか正確な情報が吸い上げられない状況があると思います。私どもは、fuguai.comというサイトを通してまず消費者の皆様から色々な不具合の情報を寄せて頂きまして、原因を追究してメーカーに報告することによって事故を未然に防げたり、または対応策を早く出したりして今までの品質管理のシステムを根底から変えられるのではないかと思っています。

こういう事を誰かがやらなくてはいけないと思っていますし、日本から始まるのが私は自然な流れだと思っています。私どもは、「Made in Japan から Checked by Japanへ」というモットーを持っています。このFuguai.comがハブとなって消費者の皆様と企業の皆様をつなぐことが出来れば、より安心安全な社会を今後実現する手助けになるのではないかと思っています。


海外の展開も考えられませんか?
私どもも海外の皆様とお話していると日本の厳しい目はご理解されていて、オファーを頂いております。しっかりと日本での実績を作りつつ、類を見ない企業として海外にも進出していきたいと思っています。



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この特集について

この特集は、ラジオNIKKEIで、毎週金曜日17時〜17時半まで放送されている「きらっと輝くスター企業発見」(番組提供:スター・キャピタル・パートナーズ株式会社/株式会社アイディーユー)のダイジェストを、ストックウェザーユーザーの皆様に紹介するものです。


渡辺タカコさんプロフィール

東京都出身
大学卒業後、国際線客室乗務員として、全日空入社。退職後、NHK青森放送局契約キャスターを経てフリーに。
BSジャパン、日経CNBC、テレビ東京、ラジオNIKKEIなどの経済・株式分野を中心に番組出演・執筆活動。ファイナンシャルプランナー。
趣味は写真とアクセサリー製作。
休日は一眼レフやピンホールカメラを手に写真生活を満喫中。

このページに登場する社長の写真も、毎回渡辺さんによる撮影。

◇渡辺さんが監修した本が出版されました。

icon 10パーセント脱力生活 オカネ篇

渡辺タカコ/監修 NHK出版/編
日本放送出版協会
価格:1,050円

生活仕事はまじめに頑張っている
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10パーセント脱力生活 オカネ篇(出版社HPより)